博文約礼
博文約礼
- 出典:『論語』雍也第六25(ウィキソース「論語/雍也第六」参照)
- 解釈:広く書物を学んで知識を広め、その学んだことを礼に照らして引き締めて実行すること。「文」は、詩・書・礼・楽などの古典の書。「約礼」は、礼法によって行いを引き締めること。「博く文を学び、之を約するに礼を以てす」とも。
- 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、君子博學於文、約之以禮、亦可以弗畔矣夫。
子曰く、君子は博く文を学び、之を約するに礼を以てせば、亦た以て畔かざる可きか。
- 君子 … ここでは特に学問をする人の意。
- 文 … 詩・書・礼・楽などの古典の書。
- 之 … 書物から学んだ知識。
- 約 … 広く学んだことを実践できる方向へ集約していく。
- 礼 … 安定した社会秩序。伝統的習慣。
- 畔 … 背く。道にはずれる。
- 詳しい注釈と現代語訳については「雍也第六25」参照。
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