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言は倫に中り、行いは慮に中る

げんりんあたり、おこないはりょあた
  • 出典:『論語』微子第十八8(ウィキソース「論語/微子第十八」参照)
  • 解釈:言葉が道理にかなっていたし、行動が思慮分別にかなっていた。孔子が逸民(隠棲している賢者)のりゅうけいしょうれんを評して言った言葉。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
謂柳下惠・少連。降志辱身矣、言中倫、行中慮。其斯而已矣。
りゅうけいしょうれんう。こころざしくだはずかしむるも、げんりんあたり、おこないはりょあたる。れのみ。
  • 柳下恵 … 前720~前621。魯の賢人。姓は展、名は獲。あざなきん。展季とも呼ばれた。柳下に住んだという。恵はおくりな。ウィキペディア【柳下惠】(中文)参照。
  • 少連 … 逸民七人の一人。東夷(東方の異民族)の人で、よく喪に服したという(『礼記』雑記下)。
  • 降志辱身矣 … 志を低くし、身を汚す。理想を捨てて妥協する。
  • 言中倫 … 言葉が道理にかなっている。
  • 行中慮 … 行動・行為が思慮分別にかなっている。
  • 其斯而已矣 … ただそれだけだなあ。
  • 詳細な解説については、「微子第十八8」参照。
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