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山高く水長し

やまたかみずなが
  • 出典:范仲淹「厳先生祠堂記」(『范文正公集』巻七、『文章軌範』巻六、ウィキソース「桐廬郡嚴先生祠堂記」参照)
  • 解釈:人柄が山のように清廉高潔で、その遺風が川の水のように滔々と後世にまで伝わるほどであるさま。北宋のはんちゅうえんが、後漢の厳光げんこうの人徳をほめたたえた言葉。
  • 范仲淹 … 989-1052。北宋の政治家・文学者。呉県(今の江蘇省蘇州市)の人。あざなは希文、おくりなは文正。辺境を守って西夏の防衛に功績があり、参知政事(副宰相)となった。「岳陽楼記」の中の「先憂後楽」の語は有名。詩文集『范文正公集』がある。ウィキペディア【范仲淹】参照。
  • 厳光 … 生没年不詳。後漢の隠者。あざなは子陵。会稽郡余姚県(今の浙江省寧波市餘姚市)の人。ウィキペディア【厳光】参照。
  • 文章軌範 … 七巻。散文選集。宋の謝枋得しゃぼうとく(1226~1289)の編。成立年代不詳。唐・宋の古文を中心に模範とすべき文章六十九編を集めている。科挙の受験参考書ではあるが、わが国でも江戸時代に流行した。ウィキペディア【文章軌範】参照。
雲山蒼蒼、江水泱泱。先生之風、山高水長
雲山うんざん蒼蒼そうそうたり、江水こうすい泱泱おうおうたり。先生せんせいふうやまたかみずながし。
  • 雲山 … 雲のかかっている高い山。雲にそびえ立つ山。
  • 蒼蒼 … 空の色が青々としているさま。
  • 江水 … 川の水。「長江の水」という意味ではない。
  • 泱泱 … 水が広く深く流れて行くようす。
  • 風 … 遺風。
  • 山高 … 山が高くそびえているように、高潔である。
  • 水長 … 川の水が滔々と流れるように、遺風が人々に伝わっていく。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句