水清ければ魚棲まず
水清ければ魚棲まず
- 出典:東方朔「客の難に答う」(『文選』巻四十五、ウィキソース「答客難」参照)、『後漢書』班超伝
- 解釈:清廉すぎると、かえって人に親しまれないことの喩え。「水至って清ければ魚無し」「水清ければ大魚無し」「清水に魚棲まず」などとも。
〔文選、東方朔、答客難〕
水至清則無魚。人至察則無徒。冕而前旒、所以蔽明。黈纊充耳、所以塞聰。
水至清則無魚。人至察則無徒。冕而前旒、所以蔽明。黈纊充耳、所以塞聰。
水至って清ければ則ち魚無し。人至って察なれば則ち徒無し。冕して旒を前にするは、明を蔽う所以なり。黈纊して耳を充たすは、聡を塞ぐ所以なり。
- 察 … 物事がよく見えすぎる。
- 徒 … 仲間。
- 冕 … かんむり。
- 旒 … 冠の前後に、流れるようにたらした玉飾り。
- 黈纊 … 耳あて。耳ふさぎ。
明有所不見。聰有所不聞。擧大德、赦小過、無求備於一人之義也。
明にして見ざる所有り。聡にして聞かざる所有り。大徳を挙げ、小過を赦し、備わらんことを一人に求むる無きの義なり。
- 大徳 … すぐれた徳行の持ち主。
- 挙 … 登用する。
- 小過 … 小さなあやまち。
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