>   故事名言   >   ま行   >   水清ければ魚棲まず

水清ければ魚棲まず

水(みず)清(きよ)ければ魚(うお)棲(す)まず
  • 出典:東方朔「客の難に答う」(『文選』巻四十五、ウィキソース「答客難」参照)、『後漢書』班超伝
  • 解釈:清廉すぎると、かえって人に親しまれないことの喩え。「水(みず)至(いた)って清(きよ)ければ魚(うお)無(な)し」「水清ければ大魚(たいぎょ)無し」「清水(せいすい)に魚棲まず」などとも。
  • 東方朔 … 前154~前93。前漢の文人。字は曼倩(まんせん)。武帝に仕え、巧みに武帝のあやまちを戒めた。ウィキペディア【東方朔】参照。
  • 文選 … 六十巻。六朝時代、梁の昭明太子蕭(しょう)統(とう)(501~531)編の詩文選集。530年頃成立。周代から梁代までに至る約千年間の作品を選び集めたもの。収録された作者は約百三十人、作品は約八百編。ウィキペディア【文選 (書物)】参照。
〔文選、東方朔、答客難〕
水至清則無魚。人至察則無徒。冕而前旒、所以蔽明。黈纊充耳、所以塞聰。
水(みず)至(いた)って清(きよ)ければ則(すなわ)ち魚(うお)無(な)し。人(ひと)至(いた)って察(さつ)なれば則(すなわ)ち徒(と)無(な)し。冕(べん)して旒(りゅう)を前(まえ)にするは、明(めい)を蔽(おお)う所以(ゆえん)なり。黈纊(とうこう)して耳(みみ)を充(み)たすは、聡(そう)を塞(ふさ)ぐ所以(ゆえん)なり。
  • 察 … 物事がよく見えすぎる。
  • 徒 … 仲間。
  • 冕 … かんむり。
  • 旒 … 冠の前後に、流れるようにたらした玉飾り。
  • 黈纊 … 耳あて。耳ふさぎ。
明有所不見。聰有所不聞。擧大德、赦小過、無求備於一人之義也。
明(めい)にして見(み)ざる所(ところ)有(あ)り。聡(そう)にして聞(き)かざる所(ところ)有(あ)り。大徳(だいとく)を挙(あ)げ、小(しょう)過(か)を赦(ゆる)し、備(そな)わらんことを一人(いちにん)に求(もと)むる無(な)きの義(ぎ)なり。
  • 大徳 … すぐれた徳行の持ち主。
  • 挙 … 登用する。
  • 小過 … 小さなあやまち。
論語名句辞典
『論語名句辞典』
見出し句は類書中最大の981項目あります(うち空(から)見出し222項目を含む)。意味・原文・書き下し文・語釈付き。巻末に人名一覧・見出し句索引も収録しました。
試し読み試し読み (Amazon 詳細ページへ)
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句