>   故事成語   >   た行   >   天知る、地知る、我知る、子知る

天知る、地知る、我知る、子知る

てんる、る、われる、
  • 出典:『後漢書』楊震ようしん伝(ウィキソース「後漢書/卷54」参照)、『十八史略』巻三・東漢・孝安皇帝(国立国会図書館デジタルコレクション「十八史畧 三」参照)
  • 解釈:天地の神々と私とあなたが知っている。悪事は必ず露見するということ。「子」は、成人した男子に対する敬称。あなた。君。「四知」とも。
  • 余説:『十八史略』では「天知る、地知る、子知る、我知る」となっているが、元である『後漢書』では「天知る、知る、子知る、我知る」となっている。
  • 後漢書 … 後漢の歴史を記した歴史書。百二十巻。宋の范曄はんよう(398~445)の著。二十四史の一つ。ウィキペディア【後漢書】参照。
〔後漢書、楊震伝〕
至夜懷金十斤、以遺震。震曰、故人知君、君不知故人、何也。密曰、暮夜無知者。震曰、天知、神知、我知、子知、何謂無知。密愧而出。
よるいたきん十斤じっきんふところにし、もっしんおくらんとす。しんいわく、じんきみる、きみじんらざるは、なんぞや、と。みついわく、暮夜ぼやなればものし、と。しんいわく、てんる、しんる、われる、る、なんるものしとうや、と。みつじてづ。
  • 震 … 楊震。54~124。後漢の政治家。ウィキペディア【楊震】参照。
  • 密 … 王密。昌邑の長官。
  • 暮夜 … 夜中。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句