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詩を学ばざれば、以て言うこと無し

まなばざれば、もっうこと
  • 出典:『論語』季氏第十六13(ウィキソース「論語/季氏第十六」参照)
  • 解釈:詩を学ばなければ、人と上手に会話ができないよ。孔子が庭を小走りで通り過ぎようとした長男の伯魚を呼びとめ、詩と礼を学ぶべきことを教えたという故事から。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
嘗獨立。鯉趨而過庭。曰、學詩乎。對曰、未也。不學詩、無以言。鯉退而學詩。
かつひとてり。はしりてにわぐ。いわく、まなびたるか。こたえていわく、いまだし。まなばざれば、もっうことしと。退しりぞきてまなぶ。
  • 独立 … 一人で立っていた。
  • 鯉 … 孔子の長男、伯魚の名。ウィキペディア【孔鯉】参照。
  • 趨 … 小走りに走る。貴人の前を通ったりするときなどの礼。
  • 詩 … 『詩経』の詩。
  • 未也 … 「いまだし」と読み、「まだである」と訳す。否定の意を示す。
  • 無以言 … 人と上手に会話ができない。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「季氏第十六13」参照。
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た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句