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道を直くして人に事うれば、焉くに往くとして三たび黜けられざらん

みちなおくしてひとつかうれば、いずくにくとしてたびしりぞけられざらん
  • 出典:『論語』微子第十八2(ウィキソース「論語/微子第十八」参照)
  • 解釈:自分の主義を曲げずに人に仕えるのであれば、どこの国へ行って仕えても、三度くらいは罷免されるでしょう。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
柳下惠爲士師、三黜。人曰、子未可以去乎。曰、直道而事人、焉往而不三黜。枉道而事人、何必去父母之邦。
りゅうけい士師ししりて、たびしりぞけらる。ひといわく、いまもっからざるか。いわく、みちなおくしてひとつかうれば、いずくにくとしてたびしりぞけられざらん。みちげてひとつかうれば、なんかならずしも父母ふぼくにらん。
  • 柳下恵 … 前720~前621。魯の賢人。姓は展、名は獲。あざなきん。展季とも呼ばれた。柳下に住んだという。恵はおくりな。ウィキペディア【柳下惠】(中文)参照。
  • 士師 … 司法官。
  • 黜 … しりぞけられる。罷免される。
  • 子未可以去乎 … あなたはまだこの国を出て行く気にならないのですか。
  • 直道 … 主義を曲げない。
  • 焉往 … どこの国へ行っても。
  • 枉道 … 主義を曲げる。
  • 何必 … 「何ぞ必ずしも~せん」と読み、「どうして~する必要があろうか、いやない」と訳す。反語形。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「微子第十八2」参照。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句