>   故事名言   >   さ行   >   臧文仲は其れ位を窃む者か。柳下恵の賢を知りて、而も与に立たざるなり

臧文仲は其れ位を窃む者か。柳下恵の賢を知りて、而も与に立たざるなり

ぞうぶんちゅうくらいぬすものか。りゅうけいけんりて、しかともたざるなり
  • 出典:『論語』衛霊公第十五13(ウィキソース「論語/述而第七」参照)
  • 解釈:魯の大夫ぞうぶんちゅうは給料泥棒のような者ではなかろうか。りゅうけいが賢人であるのを知りながら、彼を推挙して同僚にしようとしなかったのだから。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、臧文仲、其竊位者與。知柳下惠之賢、而不與立也
いわく、ぞうぶんちゅうくらいぬすものか。りゅうけいけんりて、しかともたざるなり。
  • 臧文仲 … ?~前617。魯の大夫。姓は臧孫、名は辰、あざなは仲、文はおくりな。臧宣叔は子。臧武仲は孫。孔子の出生より六十六年前に死去。当時、知者として知られた。ウィキペディア【臧文仲】(中文)参照。
  • 窃位 … 資格や徳がないのに、その地位についていること。
  • 柳下恵 … 前720~前621。魯の賢人。姓は展、名は獲。あざなきん。展季とも呼ばれた。柳下に住んだという。恵はおくりな。ウィキペディア【柳下惠】(中文)参照。
  • 与立 … ともに朝廷に勤め、よい政治をすること。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「衛霊公第十五13」参照。
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論語の名言名句