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君子の過ちや、日月の食の如し

くんあやまちや、日月じつげつしょくごと
  • 出典:『論語』子張第十九21(ウィキソース「論語/子張第十九」参照)
  • 解釈:君子はまれに過ちを犯すことがあっても、その過ちは日食や月食のようなもので、すぐに改める。「日月の食」は、日食・月食のことで、欠けてもすぐに元の形に戻ることの喩え。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子貢曰、君子之過也、如日月之食焉。過也人皆見之。更也人皆仰之。
こういわく、くんあやまちや、日月じつげつしょくごとし。あやまつやひとみなこれる。あらたむるやひとみなこれあおぐ。
  • 子貢 … 前520~前446。姓は端木たんぼく、名は。子貢はあざな。衛の人。孔子より三十一歳年少の門人。孔門十哲のひとり。弁舌・外交に優れていた。また、商才もあり、莫大な財産を残した。ウィキペディア【子貢】参照。
  • 君子之過也 … 君子の過ちというものは。「~之…也」の形は「~の…や」と読み、「~の…は」「~が…するのは」「~が…するときは」と訳す。
  • 君子 … 徳の高い立派な人。人格者。反対は小人。
  • 如日月之食 … 日食や月食のようなものだ。隠し立てをしないので、人々がそれを見て驚き怪しむ。
  • 更 … 改める。
  • 仰 … 仰ぎ見る。尊敬する。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「子張第十九21」参照。
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論語の名言名句