剣を落として舟を刻む
剣を落として舟を刻む
- 出典:『呂氏春秋』察今(ウィキソース「呂氏春秋/卷十五」参照)
- 解釈:一つの考えに固執していろんな条件を考えないたとえ。「舟に刻みて剣を求む」も同じ。
- 呂氏春秋 … 二十六巻。秦の呂不韋(?~前235)の編。先秦の諸家の学説や説話などを集めた一種の百科全書。ウィキペディア【呂氏春秋】参照。
楚人有渉江者。其劍自舟中墜於水。遽契其舟曰、是吾劍之所從墜也。舟止。從其所契者、入水求之。舟已行矣。而劍不行。求劍若此、不亦惑乎。
楚人に江を渉る者有り。其の剣、舟中より水に墜つ。遽かに其の舟に契みて曰く、是れ吾が剣の従りて墜ちし所なり、と。舟止まる。其の契みし所の者より、水に入りて之を求む。舟は已に行けり。而るに剣は行かず。剣を求むること此くの若きは、亦た惑いならずや。
- 契 … 刻む。
- 惑 … 見当違い。
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