換骨奪胎
換骨奪胎
- 出典:『冷斎夜話』巻一、換骨奪胎法(ウィキソース「冷齋夜話」参照)
- 解釈:古人の作った詩文に基づいて、その形式や内容を生かしながら、これに創意を加え、自分なりの新しい作品を作ること。「骨を換え胎を奪う」と訓読する。胎は、子の宿るところ。子宮。
- 冷斎夜話 … 十巻。北宋の釈慧洪(1071~1128)の撰。自己の見聞した諸事を雑記したもの。その中の大部分を詩話が占めている。ウィキペディア【冷斋夜话】(中文)参照。
山谷云、詩意無窮、而人之才有限。以有限之才、追無窮之意、雖淵明少陵、不得工也。
山谷云う、詩意窮まり無くして、人の才限り有り。限り有るの才を以て、窮まり無きの意を追えば、淵明・少陵と雖も、工みなるを得ざるなり。
然不易其意而造其語、謂之換骨法、規模其意形容之、謂之奪胎法。
然れども其の意を易えずして其の語を造る、之を換骨法と謂い、其の意を規模として之を形容する、之を奪胎法と謂う。
- 不易其意而造其語 … その意味を変えないで、言葉だけを作り変える。
- 規模其意形容之 … その意味を手本として、それを少し変えて表現する。
- 規模 … 物事の手本。「窺入」に作るテキストもある。
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