比翼連理
比翼連理
- 出典:白居易「長恨歌」(ウィキソース「長恨歌」参照)
- 解釈:比翼の鳥と連理の枝。夫婦の愛情が深いことの喩え。「比翼」は、「比翼の鳥」のことで、雌雄ともに目と翼が一つずつしかなく、常に一体となって飛ぶという想像上の鳥。「連理」は、「連理の枝」のことで、根元が二本の別々の木でありながら、幹が途中でつながって一つになった木のこと。
- 白居易 … 772~846。中唐の詩人。字は楽天、号は香山居士。貞元十六年(800)、進士に及第。翰林学士、左拾遺などを歴任後、江州(江西省九江)司馬に左遷された。のち中央に復帰し、最後は刑部尚書の肩書で退官した。詩風は平易を第一とした。詩文集『白氏文集』は平安時代に我が国へ伝えられ、日本文学に多大な影響を与えた。ウィキペディア【白居易】参照。
在天願作比翼鳥
天に在りては願わくは比翼の鳥と作り
- 作 … 『全唐詩』には「一作為」との注あり。
- 比翼鳥 … 雌雄ともに目・翼が一つずつで、常に一体となって飛ぶという伝説上の鳥。
在地願爲連理枝
地に在りては願わくは連理の枝と為らんと
- 連理 … 二本の別の木の枝が互いに連なり合い、木目が通じて一つの木のようになること。理は木のもくめ。
天長地久有時盡
天長く地久しきも 時有りて尽く
此恨綿綿無盡期
此の恨みは綿綿として尽くる期無からん
- 盡 … 『全唐詩』では「絶」に作り、「一作盡」との注あり。
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