鴛鴦の契り
鴛鴦の契り
- 出典:『搜神記』巻十一
- 解釈:夫婦仲が非常にむつまじいことのたとえ。
王曰、爾夫婦、相愛不已。若能使冢合、則吾弗阻也。
王曰く、「爾夫婦、相愛して已まず。若し能く冢をして合せしむれば、則ち吾も阻まざるなり」と。
- 冢 … 土を大きく盛った墓。
宿昔之間、便有大梓木、生於二冢之端、旬日而大盈抱、屈體相就、根交於下、枝錯於上。
宿昔の間にして、便ち大いなる梓木有りて、二つの冢の端に生じ、旬日にして大いさ抱に盈ち、体を屈して相就き、根は下に交わり、枝は上に錯わる。
- 宿昔 … ここではひと晩。
- 梓木 … あずさの木。
- 旬日 … 十日ばかり。
- 大いさ … 大きさ。
又有鴛鴦、雌雄各一。恆棲樹上、晨夕不去、交頸悲鳴、音聲感人。
又、鴛鴦有り、雌雄各〻一なり。恒に樹上に棲み、晨夕去らず、頸を交えて悲しく鳴き、音声人を感ぜしむ。
- 鴛鴦 … おしどり。「鴛」はおしどりの雄、「鴦」は雌。
- 晨夕 … 朝夕。
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