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匹夫の勇

ひっゆう
  • 出典:『孟子』梁恵王下(ウィキソース「孟子/梁惠王下」参照)
  • 解釈:思慮が浅く、ただ血気にはやるだけのつまらぬ勇気。「匹夫」は、身分の低い男。つまらない男。
  • 孟子 … 七編。戦国時代の思想家、孟子(前372?~前289)の言行や思想を弟子たちがまとめた書。四書の一つ。ウィキペディア【孟子 (書物)】参照。
王曰、大哉言矣。寡人有疾、寡人好勇。對曰、王、請無好小勇。夫撫劍疾視曰、彼惡敢當我哉。此匹夫之勇、敵一人者也。王、請大之。
おういわく、だいなるかなげんや。じんやまいり、じんゆうこのむ、と。こたえていわく、おうしょうゆうこのむことかれ。けんしっしていわく、かれいずくんぞえてわれあたらんや、と。ひっゆう一人いちにんてきするものなり。おうこれだいにせよ。
  • 寡人 … 諸侯が自分を謙遜していう言葉。徳の少ない人の意。
  • 有疾 … 性癖がある。
  • 小勇 … 血気にはやる勇気。
  • 疾視 … にらみつける。
  • 大之 … 「之」は、勇を指す。「大」は、大勇。
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論語の名言名句