>   故事成語   >   や行   >   敝れたる縕袍を衣、狐貉を衣たる者と立ちて、恥じざる者は、其れ由なるか

敝れたる縕袍を衣、狐貉を衣たる者と立ちて、恥じざる者は、其れ由なるか

やぶれたる縕袍うんぽうかくたるものちて、じざるものは、ゆうなるか
  • 出典:『論語』子罕第九26(ウィキソース「論語/子罕第九」参照)
  • 解釈:破れた綿入れの服を着て、キツネやムジナの毛皮でできた上等な外套を着た人と並んで立っても、恥ずかしがらないのはゆう(子路の名)だろうね。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、衣敝縕袍、與衣狐貉者立、而不恥者、其由也與
いわく、やぶれたる縕袍うんぽうかくたるものちて、じざるものは、ゆうなるか。
  • 敝 … やぶれる。
  • 縕袍 … 綿入れの衣服。
  • 衣 … 「きる」と読む。着る。
  • 狐貉 … キツネやムジナの毛で作った毛皮。身分の高い人が着る上等な外套。
  • 立 … 並んで立つ。
  • 不恥 … 恥ずかしいと思わない。
  • 其由也与 … 「由」は孔子の門人、子路の名。「其~与」は「それ~か」と読み、「~だろうか」「~だろうよ」と訳す。推測の意を示す。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「子罕第九26」参照。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句