>   故事名言   >   ら行・わ   >   我を博むるに文を以てし、我を約するに礼を以てす。罷めん……

我を博むるに文を以てし、我を約するに礼を以てす。罷めんと欲すれども能わず

われひろむるにぶんもってし、われやくするにれいもってす。めんとほっすれどもあたわず
  • 出典:『論語』子罕第九10(ウィキソース「論語/子罕第九」参照)
  • 解釈:私たちの見識を広めるのに各種の古典を用いられ、その学んだことを集約して実践するために礼を用いられた。私たちは途中でやめようと思っても、もうやめることができない。顔回が孔子の指導方法を感嘆し、称賛した言葉。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
博我以文、約我以禮。欲罷不能。旣竭吾才。
われひろむるにぶんもってし、われやくするにれいもってす。めんとほっすれどもあたわず。すでさいくせり。
  • 博 … 見識を広める。
  • 文 … 書物。古典。
  • 約 … 引き締める。広く学んだことを実践できる方向へ集約していく。なお、「雍也第六25」「顔淵第十二15」に「博く文を学び、之を約するに礼を以てす」とある。
  • 罷 … 途中でやめる。
  • 竭 … 出し尽くした。「尽」に同じ。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「子罕第九10」参照。
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論語の名言名句