魚を得て筌を忘る
魚を得て筌を忘る
- 出典:『荘子』外物(ウィキソース「莊子/外物」参照)
- 解釈:目的の魚をとってしまえば、魚とりの道具である筌のことを忘れてしまう。目的を達してしまうと、役立ったものの功を忘れてしまう。
- 荘子 … 十巻三十三篇。戦国時代の思想書。内篇は荘周、外篇・雑篇は後学の著作と考えられている。成立年代不詳。『老子』の思想を継承し、道家思想を発展させたもので、内篇の中の逍遥遊・斉物論の二篇が最も重要である。『南華真経』とも。ウィキペディア【荘子 (書物)】参照。
筌者所以在魚、得魚而忘筌。
筌は魚に在る所以なるも、魚を得て筌を忘る。
- 筌 … 細い竹を編んで作った魚を捕らえる道具。
蹄者所以在兎、得兔而忘蹄。
蹄は兎に在る所以なるも、兎を得て蹄を忘る。
- 蹄 … うさぎを捕らえるわなの一種。
言者所以在意、得意而忘言。
言は意に在る所以なるも、意を得て言を忘る。
吾安得夫忘言之人、而與之言哉。
吾、安にか夫の忘言の人を得て、之と与の言わんや。
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