臣無くして臣有りと為す。吾誰をか欺かん。天を欺かんや
臣無くして臣有りと為す。吾誰をか欺かん。天を欺かんや
- 出典:『論語』子罕第九11(ウィキソース「論語/子罕第九」参照)
- 解釈:私に家臣がないのに家臣があるように見せかけて、いったい誰をだまそうとするのか。天を欺くことなどできようか。孔子が重篤になったとき、子路が門人たちを家臣に仕立てて立派な葬儀をしようとした。その後、病気が小康状態となったとき、このことを聞いた孔子が子路をたしなめた言葉。
- 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子疾病。子路使門人爲臣。病間曰、久矣哉、由之行詐也。無臣而爲有臣。吾誰欺。欺天乎。且予與其死於臣之手也、無寧死於二三子之手乎。且予縦不得大葬、予死於道路乎。
子、疾病なり。子路、門人をして臣たらしむ。病間なるとき曰く、久しいかな、由の詐りを行うや。臣無くして臣有りと為す。吾誰をか欺かん。天を欺かんや。且つ予其の臣の手に死せんよりは、無寧二三子の手に死せんか。且つ予縦い大葬を得ざるも、予道路に死せんや。
- 詳しい注釈と現代語訳については「子罕第九11」参照。
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