丘の禱ること久し
丘の禱ること久し
- 出典:『論語』述而第七34(ウィキソース「論語/述而第七」参照)
- 解釈:そういう祈り(「汝の幸いを天地の神々に祈る」という祈禱文)なら、私はずいぶん前から祈っているよ。孔子が重病になったとき、子路が病気平癒の祈禱をしたいと申し出た。孔子は苦しいときの神頼みはしないという考えであり、この言葉で子路の申し出をやんわりと断った。「丘」は、孔子の名。
- 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子疾病。子路請禱。子曰、有諸。子路對曰、有之。誄曰、禱爾于上下神祇。子曰、丘之禱久矣。
子の疾、病なり。子路、禱らんことを請う。子曰く、諸有りや。子路対えて曰く、之有り。誄に曰く、爾を上下の神祇に禱る、と。子曰く、丘の禱ること久し。
- 詳しい注釈と現代語訳については「述而第七34」参照。
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