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切切偲偲、怡怡如たるは、士と謂う可し

切切せつせつ偲偲しし怡怡いいじょたるは、
  • 出典:『論語』子路第十三28(ウィキソース「論語/子路第十三」参照)
  • 解釈:懇切に励まし、心穏やかに親しめば、士と言えるだろう。「切切偲偲」は、懇切に励ますさま。「怡怡」は、心穏やかになごむさま。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子路問曰、何如斯可謂之士矣。子曰、切切偲偲、怡怡如也、可謂士矣。朋友切切偲偲、兄弟怡怡。
子路しろいていわく、何如いかなるをこれきか。いわく、切切せつせつ偲偲しし怡怡いいじょたるは、し。朋友ほうゆうには切切せつせつ偲偲しし兄弟けいていには怡怡いいたり。
  • 子路 … 前542~前480。姓はちゅう、名は由。あざなは子路、または季路。魯のべんの人。孔門十哲のひとり。孔子より九歳年下。門人中最年長者。政治的才能があり、また正義感が強く武勇にも優れていた。ウィキペディア【子路】参照。
  • 士 … 本来は卿・大夫・士の士で、中堅の役人層を指すが、ここでは、志のある立派な人の意。
  • 切切偲偲 … 懇切に励ますさま。
  • 怡怡 … 心穏やかになごむさま。
  • 如 … 「~という様子」の意。ここの「如」は「怡怡」だけでなく、「切切偲偲怡怡」全体にかかる。
  • 朋友 … 友人。
  • 兄弟 … 「けいてい」と読む。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「子路第十三28」参照。
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論語の名言名句