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積善の家には必ず余慶あり

積善せきぜんいえにはかならけいあり
  • 出典:『易経』坤、文言伝(ウィキソース「周易/坤」参照)
  • 解釈:善行を積み重ねた家には、その報いとして必ず幸せが訪れる。「余慶」は、祖先の善行のおかげで子孫にもたらされる幸福のこと。
  • 易経 … 周代の占いの書。五経の一つ。陰陽を組み合わせた六十四卦によって、自然と人生との変化の法則を解説している。「しゅうえき」「えき」とも。ウィキペディア【易経】参照。
積善之家必有餘慶。積不善之家必有餘殃。
積善せきぜんいえにはかならけいり。せきぜんいえにはかならおうり。
  • 積善 … 善行を積み重ねる。
  • 余慶 … 祖先のしたよい事がらによって子孫にまで及ぶ幸福。
  • 積不善 … 不善を積み重ねる。
  • 余殃 … 先祖の犯した悪事の報いとして子孫に及ぶ災難。
臣弑其君、子弑其父、非一朝一夕之故。其所由來者漸矣。由辯之不早辯也。易曰、履霜堅冰至。蓋言順也。
しんにしてきみしいし、にしてちちしいするは、いっちょう一夕いっせきことあらず。りてたるところものぜんなり。これべんじてはやべんぜざるにるなり。えきいわく、しもみてけんぴょういたる、と。けだじゅんなるをえるなり。
  • 弑 … 自分の主君や父を殺すこと。
  • 漸 … 次第に積み重なる。
  • 弁 … 処置をする。
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