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一朝一夕

いっちょういっせき
  • 出典:『易経』坤、文言伝(ウィキソース「周易/坤」参照)
  • 解釈:わずかな時間。短時日。期間が非常に短いことの喩え。「一朝」は、ひと朝の意。「一夕」は、ひと晩の意。多く打ち消しの言葉を伴う。
  • 易経 … 周代の占いの書。五経の一つ。陰陽を組み合わせた六十四卦によって、自然と人生との変化の法則を解説している。「しゅうえき」「えき」とも。ウィキペディア【易経】参照。
臣弑其君、子弑其父、非一朝一夕之故。
しんにしてきみしいし、にしてちちしいするは、いっちょう一夕いっせきことあらず。
  • 臣弑其君 … 家臣が君主を殺すこと。
  • 子弑其父 … 子どもが父を殺すこと。
  • 非一朝一夕之故 … 短期間に企んだことではない。
其所由來者漸矣。
りてたるところものぜんなり。
  • 其所由来者 … その原因となるところは。
  • 漸矣 … 次第に積み重なったものである。徐々に蓄積されたものである。
由辯之不早辯也。
これべんずるにはやべんぜざるにるなり。
  • 由弁之不早弁也 … これを処置するのに、早い段階で処置しなかったからである。
  • 弁 … 処置をする。対処する。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句