青天の霹靂
青天の霹靂
- 出典:陸游「四日の夜に鶏未だ鳴かざるに起きて作る」(ウィキソース「劎南詩槀 (四庫全書本)/卷84」参照)
- 解釈:突然起こった大事件。突然受けた衝撃。晴れた空に突然起こる雷の意から。
- 陸游 … 1125~1210。南宋の詩人。越州山陰(浙江省紹興市)の人。字は務観。号は放翁。二十九歳のとき進士の試験に一位で及第したが、宰相秦檜に妨害されて殿試で落第させられた。秦檜の死後、三十四歳で初めて官界に入り、福州寧徳(現在の福建省寧徳市)の主簿に就き、さらに都の微官や地方官を歴任した。激情の憂国・愛国詩人でもあり、また自然を愛する田園詩人でもあった。著に『剣南詩稿』八十五巻、『渭南文集』五十巻、『入蜀記』などがある。ウィキペディア【陸游】参照。
〔四日夜雞未鳴起作〕
放翁病過秋、忽起作醉墨。
放翁病過秋、忽起作醉墨。
放翁病みて秋を過ぎ、忽ち起きて酔墨を作す。
- 放翁 … 陸游の号。
- 酔墨 … もとは酒の酔いにまかせて書いた書画をいうが、ここでは長い病気で身体がふらついている様子を指す。
正如久蟄龍、青天飛霹靂。
正に久蟄の竜の如く、青天に霹靂を飛ばす。
- 久蟄 … 長い間、穴ごもりをしていた竜。
- 霹靂 … いかずち。かみなり。雷鳴。
雖云墮怪奇、要勝常憫默。
怪奇に堕すと云うと雖も、要は常の憫黙に勝えたり。
- 憫黙 … うれえてものをいわないさま。沈み悲しむ。
一朝此翁死、千金求不得。
一朝此の翁死すれば、千金求むるも得ず。
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