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山雨来らんと欲して風楼に満つ

さんきたらんとほっしてかぜろう
  • 出典:許渾「咸陽城の東楼」(ウィキソース「全唐詩/卷533」参照)
  • 解釈:山から雨が降り出そうとする前に、風が高殿いっぱいに吹き込んでくる。事件が起ころうとする前の不穏な気配。
  • 許渾 … 791~854?。晩唐の詩人。潤州丹陽(江蘇省丹陽市)の人。あざな用晦ようかい。一説にちゅうかい。大和六年(832)、進士に及第。監察御史、虞部ぐぶ員外郎、ぼく州(浙江省)の刺史、えい州(湖北省)の刺史を歴任。『許用晦文集』二巻・拾遺二巻、『丁卯ていぼう集』二巻がある。ウィキペディア【許渾】参照。
溪雲初起日沈閣
渓雲けいうん はじめておこりて  かくしず
  • 渓雲 … 谷間から沸き起こった雲。
  • 初 … 今しも~したばかり。やっと~したばかり。
  • 日 … 太陽。
  • 沈閣 … 高殿の陰に沈んでいく。
山雨欲來風滿樓
さんきたらんとほっして かぜ ろう
  • 山雨 … 山の方から降ってくる雨。
  • 欲 … ~しそうだ。
  • 楼 … 高楼。高殿。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句