聖人に夢無し
聖人に夢無し
〔荘子、大宗師〕
古之眞人、其寢不夢、其覺無憂。其食不甘、其息深深。
古之眞人、其寢不夢、其覺無憂。其食不甘、其息深深。
古の真人は、其の寝ぬるや夢みず、其の覚むるや憂え無し。其の食は甘からず、其の息は深深たり。
- 其寝不夢 … 眠っているときには夢を見ない。
- 其覚無憂 … 起きているときには心配事がない。
- 其食不甘 … うまい物を食べるわけでもない。
- 其息深深 … 呼吸はゆったりとしている。
〔淮南子、俶真訓〕
夫聖人用心、杖性依神、相扶而得終始。是故其寐不夢、其覺不憂。
夫聖人用心、杖性依神、相扶而得終始。是故其寐不夢、其覺不憂。
夫れ聖人の心を用うるや、性に杖り神に依り、相扶けて終始することを得。是の故に、其の寐ぬるや夢みず、其の覚むるや憂えず。
- 杖・依 … 拠り所とする。
- 性 … 性命。
- 神 … 精神。
- 寐 … ねむる。ねる。「寝」と同じ。
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