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五里霧中

五里ごり霧中むちゅう
  • 出典:『後漢書』張楷伝
  • 解釈:物事の判断に迷い、方針や見込みが立たないこと。後漢の張楷ちょうかいが道術によって五里四方にわたる霧を起こしたという故事から。
(楷)性好道術、能作五里霧。時關西人裴優亦能爲三里霧。自以、不如楷。從學之。楷避不肯見。
かい)、せい道術どうじゅつこのみ、五里ごりきりす。とき関西かんさいひと裴優はいゆう三里さんりきりす。みずかおもえらく、かいかず、と。したがいてこれまなばんとす。かいけてえてず。
  • 楷 … 後漢の学者・張楷。
  • 五里霧 … 五里四方を霧に包む道術。
  • 裴優 … 後漢の道術者。
桓帝即位、優遂行霧作賊。事覺被考。引楷、言從學術。楷坐繫廷尉詔獄。積二年、恆諷誦經籍、作尚書注。後、以事無驗、見原還家。
桓帝かんていくらいき、ゆうついきりおこないてぞくさんとす。ことあらわれてこうせらる。かいき、したがいてじゅつまなぶとう。かいして廷尉ていい詔獄しょうごくつながる。むこと二年にねんつね経籍けいせき諷誦ふうしょうし、尚書しょうしょちゅうつくる。のちことしるしきをもって、ゆるされていえかえる。
  • 桓帝 … 後漢の第10代皇帝。在位146~168年。劉志。
  • 考せらる … 取り調べられる。
  • 廷尉 … 官名。刑罰をつかさどった。
  • 詔獄 … 牢獄。
  • 諷誦 … 詩文などをそらで読むこと。仏教では「フジュ」「フウジュ」と発音し、経文・偈頌げじゅなどを声を出して読むこと。
  • 尚書 … 『書経』の別称。
  • 原され … 罪をゆるされる。
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