直きこと其の中に在り
直きこと其の中に在り
- 出典:『論語』子路第十三18(ウィキソース「論語/子路第十三」参照)
- 解釈:人間の本当の正直さというものは、そういうところにこそある。父は子の罪をかばい隠し、子は父の罪をかばい隠す。それが自然の情というものであり、本当の正直さというものである。父親が羊を盗んだことを、その子が正直に訴え出たという故事から。
- 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
葉公語孔子曰、吾黨有直躬者。其父攘羊。而子證之。孔子曰、吾黨之直者、異於是。父爲子隱、子爲父隱。直在其中矣。
葉公、孔子に語りて曰く、吾が党に直躬なる者有り。其の父羊を攘みて、子之を証せり。孔子曰く、吾が党の直き者は、是に異なり。父は子の為に隠し、子は父の為に隠す。直きこと其の中に在り。
- 詳しい注釈と現代語訳については「子路第十三18」参照。
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