窮すれば通ず
窮すれば通ず
- 出典:『易経』繋辞下伝(ウィキソース「易傳/繫辭下」参照)
- 解釈:行き詰まって困りきったときには、かえって思いがけない活路が開ける。
- 易経 … 周代の占いの書。五経の一つ。陰陽を組み合わせた六十四卦によって、自然と人生との変化の法則を解説している。「周易」「易」とも。ウィキペディア【易経】参照。
履和而至、謙尊而光、復小而辨於物、恆雜而不厭、損先難而後易、益長裕而不設、困窮而通、井居其所而遷、巽稱而隱。
履は和して至り、謙は尊くして光あり、復は小にして物を弁じ、恒は雑わりて厭わず、損は難を先にして易を後にし、益は長裕して設けず、困は窮して通じ、井は其の所に居りて遷り、巽は称りて隠る。
- 履 … 六十四卦の一つ。強くふみ行うさまを示す。
- 謙 … 六十四卦の一つ。へりくだって人にゆずるさまを示す。
- 復 … 六十四卦の一つ。陰が去りわずかに陽が戻って来たさまを示す。
- 恒 … 六十四卦の一つ。常に安定して変わらないさまを示す。
- 損 … 六十四卦の一つ。下のものが減少するさまを示す。
- 益 … 六十四卦の一つ。上を減らして下を増やすさまを示す。
- 困 … 六十四卦の一つ。困窮しているさまを示す。
- 井 … 六十四卦の一つ。井戸が人を養うような恩沢があるさまを示す。
- 巽 … 六十四卦の一つ。柔順なさまを示す。
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