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君子に三変有り

くん三変さんぺん
  • 出典:『論語』子張第十九9(ウィキソース「論語/子張第十九」参照)
  • 解釈:人が接したときの君子の態度には、三つの変化が見られる。遠くから見ると、いかめしく威厳がある。側に近づくと、温和である。その言葉を聞くと、厳しく激しい。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子夏曰、君子有三變。望之儼然。卽之也溫。聽其言也厲。
子夏しかいわく、くん三変さんぺんり。これのぞめば儼然げんぜんたり。これくやおんなり。げんくやはげし。
  • 君子 … 徳の高い立派な人。人格者。反対は小人。
  • 子夏 … 前507?~前420?。姓はぼく、名は商、あざなは子夏。衛の人。孔子より四十四歳年少。孔門十哲のひとり。「文学には子游・子夏」といわれ、子游とともに文章・学問に優れていた。ウィキペディア【子夏】参照。
  • 三変 … 三つの変化。
  • 望 … 遠くから見る。
  • 儼然 … 厳か。いかめしく威厳がある。
  • 即 … 側に近づく。
  • 温 … 温和。温かい。
  • 厲 … 激しい。厳しい。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「子張第十九9」参照。
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た行 な行 は行
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論語の名言名句