>   故事名言   >   か行   >   公事に非ざれば、未だ嘗て偃の室に至らざるなり

公事に非ざれば、未だ嘗て偃の室に至らざるなり

こうあらざれば、いまかつえんしついたらざるなり
  • 出典:『論語』雍也第六12(ウィキソース「論語/雍也第六」参照)
  • 解釈:公務でなければ、わたしの私宅を訪ねて来たことはありません。ゆうじょうの長官になったとき、部下の澹台滅明たんだいめつめいを褒めて言った言葉。「偃」は、子游の名。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
有澹臺滅明者。行不由徑。非公事、未嘗至於偃之室也
澹台滅明たんだいめつめいなるものり。くにこみちらず。こうあらざれば、いまかつえんしついたらざるなり。
  • 澹台滅明 … 姓は澹台、名は滅明、あざな子羽しう。魯の人。孔子の弟子。公正な人柄だが、醜男だったという。ウィキペディア【澹台滅明】参照。
  • 行不由径 … 公明正大であること。「由」は、したがいよる。「径」は、こみち。近道。
  • 公事 … 公の仕事。公務。
  • 未嘗~ … 「いまだかつて~せず」と読み、「今まで~したことがない」と訳す。
  • 偃 … 子游の名。
  • 室 … 私室。私宅。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「雍也第六12」参照。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句