今、由と求とは、具臣と謂うべし
今、由と求とは、具臣と謂うべし
- 出典:『論語』先進第十一23(ウィキソース「論語/先進第十一」参照)
- 解釈:今、子路と冉有とは、ただ員数を充たしているだけの家臣、いわゆる伴食の臣(重要な職務に就いてはいるが、実力が伴わない無能な大臣)とでも言うべき人物でしょう。魯の大夫、季子然が子路と冉有を自分の家臣とし、孔子に「彼らは大臣の職が勤まる人物か」と質問した。それに答えた孔子の言葉。
- 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
季子然問、仲由冉求可謂大臣與。子曰、吾以子爲異之問。曾由與求之問。所謂大臣者、以道事君、不可則止。今由與求也、可謂具臣矣。曰、然則從之者與。子曰、弑父與君、亦不從也。
季子然問う、仲由・冉求は大臣と謂う可きか。子曰く、吾子を以て異なるを之れ問うと為す。曾ち由と求とを之れ問う。所謂大臣とは、道を以て君に事え、不可なれば則ち止む。今、由と求とは、具臣と謂う可し。曰く、然らば則ち之に従う者か。子曰く、父と君とを弑せんには、亦た従わざるなり。
- 詳しい注釈と現代語訳については「先進第十一23」参照。
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