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一年の計は、穀を樹うるに如くは莫し

論語名句辞典
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一年いちねんけいは、こくうるにくは
  • 出典:『管子』権修(ウィキソース「管子/第03篇權脩」参照)
  • 解釈:一年で成果の出る計画としては、年内に収穫できる穀物を植えるのが一番よい。
  • 管子 … 政治論の書。もとは八十六篇あったが、現存は七十六篇。春秋時代、斉の管仲(?~前645)の著と伝えられる。成立年代は不明。政治・経済・軍事などの諸問題について論じている。ウィキペディア【管子】参照。
一年之計、莫如樹穀。十年之計、莫如樹木。終身之計、莫如樹人。
一年いちねんけいは、こくうるにくはし。じゅうねんけいは、うるにくはし。しゅうしんけいは、ひとうるにくはし。
  • 樹穀 … 穀物を植える。
  • 莫如(~莫如…) … 「~は…にしくはなし」と読み、「~に関しては…に及ぶものはない」「~に関しては…が最もよい」と訳す。比較して優劣を判定する意を示す。
  • 樹木 … 果樹を植える。
  • 終身之計 … 一生涯の計画。
  • 樹人 … 人材を登用する。優れた人物を挙用して政治を任せること。
一樹一穫者穀也。一樹十穫者木也。一樹百穫者人也。
ひとたびえて一穫いっかくするものこくなり。ひとたびえて十穫じっかくするものなり。ひとたびえてひゃっかくするものひとなり。
  • 一樹一穫 … 一度植えて一度収穫がある。
  • 一樹十穫 … 一度植えて十度収穫がある。
  • 一樹百穫 … 一度植えて百度収穫がある。
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