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巧詐は拙誠に如かず

巧詐こうさ拙誠せっせいかず
  • 出典:『韓非子』説林上
  • 解釈:巧みにごまかしたものは、つたなくても誠意のあるものには及ばない。
故曰、巧詐不如拙誠。樂羊以有功見疑、秦西巴以有罪益信。
ゆえいわく、巧詐こうさ拙誠せっせいかず、と。楽羊がくようこうるをもっうたがわれ、秦西巴しんせいはつみるをもっますますしんぜらる。
  • 巧詐 … 巧みににだますこと。うまくごまかすこと。
  • 巧詐不如拙誠 … 『説苑ぜいえん』談叢では「巧不如拙誠」に作る。「巧偽こうぎ」も「巧詐」と同義。
  • 拙誠 … つたないながらも誠意のあること。
  • 楽羊 … 魏の武将。楽羊は中山を攻めたとき、中山の君は人質に取っていた楽羊の息子を殺してあつものを作り、楽羊に贈らせた。楽羊はそれを飲み干した。文侯は楽羊が中山から引き揚げてくると、その戦功を賞したが、自分の息子すら食うほどの者は誰でも食わないものはないだろう、と信用しなくなった。ウィキペディア【楽羊】参照。
  • 見 … 「る」「らる」と読み、「~される」と訳す。受身の意。ここでは「うたが」。
  • 秦西巴 … 魯の大夫、孟孫の家臣。孟孫が猟をして子鹿を捕え、秦西巴に持ち帰るように言ったが、母鹿が啼いてついてくるので西巴は子鹿を返してやった。孟孫は怒って西巴を追放したが、三ヶ月後に召し返してわが子の守役に任じた。
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