人焉くんぞ廋さんや
人焉くんぞ廋さんや
- 出典:『論語』為政第二10(ウィキソース「論語/爲政第二」参照)
- 解釈:人はどうして心の中にある考えを隠し通すことができようか。ここでは孔子が人物を見抜く方法を述べている。其の人の行いを注意してよく観察する(其の以うる所を視)、其の人の行いの動機を広く観察する(其の由る所を観)、其の行いの結果に安心しているかどうか、心の中までより詳しく観察する(其の安んずる所を察す)。以上の三つの方法によって、その人物の内面がわかるようになる。
- 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、視其所以、觀其所由、察其所安、人焉廋哉、人焉廋哉。
子曰く、其の以うる所を視、其の由る所を観、其の安んずる所を察すれば、人焉くんぞ廋さんや、人焉くんぞ廋さんや。
- 詳しい注釈と現代語訳については「為政第二10」参照。
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