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人未だ自ら致す者有らざるなり。必ずや親の喪かと

ひといまみずかいたものらざるなり。かならずやおやかと
  • 出典:『論語』子張第十九17(ウィキソース「論語/子張第十九」参照)
  • 解釈:人は自分を究極まで出し尽くすということは、めったにない。もしあるとすれば、親のの時くらいであろう。そうが孔子から聞いた言葉。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
曾子曰、吾聞諸夫子。人未有自致者也。必也親喪乎
そういわく、われこれふうけり。ひといまみずかいたものらざるなり。かならずやおやかと。
  • 曾子 … 姓はそう、名はしんあざな子輿しよ。魯の人。孔子より四十六歳年少の門人。『孝経』を著した。ウィキペディア【曾子】参照。
  • 諸 … 「これ」と読み、「これを~に」と訳す。本来は「之於しお」が「しょ」になまったもの。「聞之於夫子」(之を夫子に聞く)と書き換えたのと同じ。
  • 夫子 … 賢者・先生・年長者を呼ぶ尊称。ここでは、孔子の弟子たちが孔子を呼ぶ尊称。
  • 自致 … 自己を究極まで出し尽くすこと。とことんまでやること。
  • 必也~乎 … 「かならずや~か」と読み、「きっと~であろう」と訳す。確信のある推量の意を表す。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「子張第十九17」参照。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句