顰みに倣う
顰みに倣う
- 出典:『荘子』天運
- 解釈:事の善し悪しを考えず、むやみに人のまねをする。また、他人にならって自分もそうすることを謙遜していう言葉。「西施の顰みに倣う」とも。
- 荘子 … 10巻33篇。戦国時代の思想書。内篇は荘周、外篇・雑篇は後学の著作と考えられている。成立年代不詳。『老子』の思想を継承し、道家思想を発展させたもので、内篇の中の逍遥遊・斉物論の二篇が最も重要である。『南華真経』とも。ウィキペディア【荘子 (書物)】参照。
西施病心而矉其里、其里之醜人見而美之、歸亦捧心而矉其里。其里之富人見之、堅閉門而不出。貧人見之、挈妻子而去之走。彼知矉美、而不知矉之所以美。
西施心を病みて其の里に矉するに、其の里の醜人見て之を美とし、帰りて亦た心を捧じて其の里に矉す。其の里の富人は之を見、堅く門を閉じて出でず。貧人は之を見、妻子を挈げて之を去りて走る。彼は矉の美なるを知るも、矉の美なる所以を知らず。
- 西施 … 春秋時代の越の美女。
- 矉 … 顔をしかめること。
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