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群居すること終日、言、義に及ばず、好みて小慧を行うは、難いかな

群居ぐんきょすることしゅうじつげんおよばず、このみてしょうけいおこなうは、かたいかな
  • 出典:『論語』衛霊公第十五16(ウィキソース「論語/衞靈公第十五」参照)
  • 解釈:一日中大勢で集まっていながら、話題が一度も道義にふれず、ざかしいことばかりを得意げに語っているようでは、どうにもならないなあ。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、羣居終日、言不及義、好行小慧。難矣哉
いわく、群居ぐんきょすることしゅうじつげんおよばず、このみてしょうけいおこなうは、かたいかな。
  • 群居 … 大勢が寄り集まる。集まって一緒にいる。「羣」は「群」の異体字。
  • 義 … 道義。道徳。まともなこと。
  • 小慧 … 小ざかしい智恵。猿知恵。
  • 難矣哉 … し難いなあ。どうにもならないことだなあ。困ったことだなあ。ものにならないなあ。
  • 矣哉 …「(なる)かな」と読み、「~だなあ」「~であることよ」と訳す。感嘆の意を示す。「矣」「矣夫」「矣乎」も同じ。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「衛霊公第十五16」参照。
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た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句