深ければ則ち厲し、浅ければ則ち掲す
深ければ則ち厲し、浅ければ則ち掲す
- 出典:『論語』憲問第十四42(ウィキソース「論語/憲問第十四」参照)
- 解釈: 深い川なら着物を脱いで渡り、浅い川なら裾をまくりあげて渡る。孔子が衛に滞在しているとき、磬を打ち鳴らしていた。モッコをかついだ隠者とおぼしき男が通りがかり、「堅苦しい音だ」と批判し、『詩経』にあるこの詩句を引用した。孔子に対し、もっと柔軟に生きるべきだと示唆したもの。
- 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子撃磬於衞。有荷蕢而過孔氏之門者。曰、有心哉撃磬乎。既而曰、鄙哉。硜硜乎。莫己知也、斯已而已矣。深則厲、淺則掲。子曰、果哉。末之難矣。
子、磬を衛に撃つ。蕢を荷いて孔氏の門を過ぐる者有り。曰く、心有るかな磬を撃つやと。既にして曰く、鄙なるかな。硜硜乎たり。己を知る莫くんば、斯れ已まんのみ。深ければ則ち厲し、浅ければ則ち掲すと。子曰く、果なるかな。之れ難しとする末し。
- 詳しい注釈と現代語訳については「憲問第十四42」参照。
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