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父母に事えては幾諫す。志の従わざるを見ては、又敬して違わず

父母ふぼつかえてはかんす。こころざししたがわざるをては、またけいしてたがわず
  • 出典:『論語』里仁第四18(ウィキソース「論語/里仁第四」参照)
  • 解釈:父母に過ちがあった場合、それとなく遠回しにいさめるべきだ。もしこちらの諫めを聞き入れてくれなくても、いっそう敬意を払って、その気持ちに逆らわないことだ。「幾諫」は、それとなく遠回しに諫めること。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、事父母幾諫。見志不從、又敬不違、勞而不怨。
いわく、父母ふぼつかえてはかんす。こころざししたがわざるをては、またけいしてたがわず、ろうしてうらみず。
  • 幾諫 … それとなく遠回しにいさめること。「幾」は、それとなくの意。
  • 見志不従 … 父母の気持ちが、こちらの諫めに従いそうにないようであれば。「志」は、気持ち。
  • 敬不違 … 敬意を払って、その気持ちに逆らわない。
  • 労而不怨 … 苦労させられても文句を言わない。「労」は、労苦。苦労する。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「里仁第四18」参照。
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