怨みに報ゆるに徳を以てす
怨みに報ゆるに徳を以てす
- 出典:『老子』六十三章(ウィキソース「老子河上公章句/德經」参照)
- 解釈:恨みのある者に対して、逆に恩恵を施す。『論語』にも「徳を以て怨みに報ゆ」とある。
- 老子 … 老子が書いたと伝えられる道家の経典。二巻。八十一章。上篇(道経)と下篇(徳経)とに分けられる。自然のままで人為的なものを加えない無為自然の道が説かれている。道徳経。老子道徳経。ウィキペディア【老子道徳経】参照。
大小多少、報怨以德。圖難於其易、爲大於其細。天下難事必作於易、天下大事必作於細。是以聖人終不爲大。故能成其大。
小を大とし少を多とし、怨みに報ゆるに徳を以てす。難きを其の易きに図り、大を其の細に為す。天下の難事は必ず易きより作り、天下の大事は必ず細より作る。是を以て聖人は終に大を為さず。故に能く其の大を成す。
- 報 … お返しをする。
- 易 … 容易。
- 詳しい注釈については『老子』六十三章参照。
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