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天を怨みず人を尤めず

てんうらみずひととがめず
  • 出典:『論語』憲問第十四37(ウィキソース「論語/憲問第十四」参照)
  • 解釈:どんなに不遇であっても、天を恨んだり人を責めたりせず、なすべきことをなして修養に励むこと。「尤」は、失敗を責めること。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、莫我知也夫。子貢曰、何爲其莫知子也。子曰、不怨天、不尤人、下學而上達。知我者其天乎。
いわく、われることきかな。こういわく、なんれぞからんや。いわく、てんうらみず、ひととがめず、がくしてじょうたつす。われものてんか。
  • 莫我知也夫 … 私を理解する者は誰もいない。
  • 子貢 … 前520~前446。姓は端木たんぼく、名は。子貢はあざな。衛の人。孔子より三十一歳年少の門人。孔門十哲のひとり。弁舌・外交に優れていた。また、商才もあり、莫大な財産を残した。ウィキペディア【子貢】参照。
  • 何為其莫知子也 … どうして先生を知らないことなどありましょうや。
  • 下学而上達 … 手近なことから学んで、次第に高遠な道理に通ずること。
  • 下学 … 身近なところから学ぶこと。
  • 上達 … 「達」は、到達の意。徳や道理を知り、高遠な問題が分かるようになること。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「憲問第十四37」参照。
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た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句