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詩は以て興す可く、以て観る可く、以て群す可く、以て怨む可し

もっおこく、もっく、もっぐんく、もっうら
  • 出典:『論語』陽貨第十七9(ウィキソース「論語/陽貨第十七」参照)
  • 解釈:詩を学べば、心を奮い立たせ、世間のありさまを正しく観察でき、大勢の人々と和らぎ楽しみ、不平不満の感情を穏やかに表現できるようになる。「詩」は、『詩経』に収録された詩。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、小子何莫學夫詩。詩可以興、可以觀、可以羣、可以怨。邇之事父、遠之事君。多識於鳥獸草木之名。
いわく、しょうなんまなぶこときや。もっおこく、もっく、もっぐんく、もっうらし。これちかくしてはちちつかえ、これとおくしてはきみつかう。おお鳥獣ちょうじゅう草木そうもくる。
  • 小子 … 諸君。お前たちよ。先生が門人に呼びかける言葉。
  • 詩 … 『詩経』に収録された詩。ウィキペディア【詩経】参照。
  • 興 … 比喩を用いて表現する。また、感奮興起する。
  • 観 … 世間のありさまを正しく観察できる。
  • 群 … 大勢の人々と和らぎ楽しむ。
  • 怨 … 不平の感情を穏やかに表現できるようになる。また、政治を批判する。
  • 邇 … 近い。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「陽貨第十七9」参照。
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た行 な行 は行
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論語の名言名句