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四方に使いして、君命を辱めず

ほう使つかいして、君命くんめいはずかしめず
  • 出典:『論語』子路第十三20(ウィキソース「論語/子路第十三」参照)
  • 解釈:まわりの国々に使節として赴いたときは、君主から与えられた使命をきちんと果たし、君主の命令を辱めることがない。子貢が「どういう人物であれば士といえましょうか」と質問したときの、孔子の言葉。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子貢問曰、何如斯可謂之士矣。子曰、行己有恥、使於四方、不辱君命、可謂士矣。
こういていわく、何如いかなるをこれきか。いわく、おのれおこなうにはじり、ほう使つかいして、君命くんめいはずかしめざるを、し。
  • 子貢 … 前520~前446。姓は端木たんぼく、名は。子貢はあざな。衛の人。孔子より三十一歳年少の門人。孔門十哲のひとり。弁舌・外交に優れていた。また、商才もあり、莫大な財産を残した。ウィキペディア【子貢】参照。
  • 士 … 本来は卿・大夫・士の士で、中堅の役人層を指すが、ここでは、志のある立派な人の意。
  • 行己有恥 … 自分の行動に対して恥じる気持ちがあること。
  • 四方 … 四方の国々。まわりの国々。
  • 使 … 外交使節として赴く。
  • 不辱君命 … 君主から与えられた使命をきちんと果たすこと。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「子路第十三20」参照。
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論語の名言名句