折檻
折檻
- 出典:『漢書』朱雲伝(ウィキソース「漢書/卷067」参照)
- 解釈:強く諫めること。漢の成帝が朱雲の諫めに怒り、朝廷から引きずり出そうとしたとき、朱雲が御殿の欄檻につかまっていたため、欄檻が折れたことから。
- 漢書 … 百二十巻。前漢の歴史を記した歴史書。後漢の班固の撰著。二十四史の一つ。ウィキペディア【漢書】参照。
上大怒曰、小臣居下訕上、廷辱師傅。罪死不赦。御史將雲下。雲攀殿檻。檻折。雲呼曰、臣得下從龍逢・比干、遊於地下、足矣。未知聖朝何如耳。御史遂將雲去。
上大いに怒りて曰く、小臣下に居りて上を訕り、師傅を廷辱す。罪死すとも赦されず、と。御史、雲を将にて下さんとす。雲、殿檻を攀ず。檻折る。雲呼びて曰く、臣、下竜逢・比干に従いて、地下に遊ぶを得ば、足る。未だ聖朝の何如を知らざるのみ、と。御史遂に雲を将いて去る。
- 上 … 主上。天子・君主の敬称。
- 師傅 … 天子の顧問や皇太子の教育係。
- 廷辱 … 朝廷において、多くの人々の前ではずかしめる。廷折。
- 御史 … 官吏の不正をあばき取り調べる役。
- 雲 … 朱雲。
- 殿檻 … 御殿の手すり。
- 竜逢 … 夏の桀王の臣。
- 比干 … 殷の紂王の臣。
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