正鵠を射る
正鵠を射る
- 出典:『中庸』第十四章(ウィキソース「四書章句集註/中庸章句」参照)
- 解釈:物事の要点・急所をついていることの喩え。「正鵠」は、弓の的の中央の照準点。「正」も「鵠」も的の中央に描かれた鳥の名。「セイコウ」は慣用読み。「正鵠を得る」とも。
- 中庸 … 儒教の経典。一巻。戦国時代、孔子の孫の子思の作といわれる。本来は『礼記』の中の一篇。朱熹(朱子)は「四書」の一つに加え、全体を三十三章に分けた『中庸章句』という注釈書を作った。ウィキペディア【中庸】参照。
子曰、射有似乎君子。
子曰く、射は君子に似たること有り。
- 子曰 … 「子」は孔子を指す。
- 射 … 弓を射ること。弓術。
- 有似乎君子 … 君子たる者の心がけと似ている。君子の行いに似ている。
失諸正鵠、反求諸其身。
諸を正鵠に失すれば、反って諸を其の身に求む。
- 失諸正鵠 … 矢を的に当て損じたら。
- 反求諸其身 … その原因を自分自身の中に求め、反省する。
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