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老馬の智

ろう
  • 出典:『韓非子』説林ぜいりん上(ウィキソース「韓非子/說林上」参照)
  • 解釈:経験を積んだ者は道を誤らないことの喩え。道に迷ったとき、年老いた馬を放ち、その馬のあとについて行き、道を見つけたという故事。「老いたる馬は路を忘れず」とも。
  • 韓非子 … 二十巻五十五篇。戦国時代末期の思想家で、厳格な法治主義を唱え、信賞必罰を行うことを主張したかん(?~前233)の著作を中心に、のちの法家一派の論を加えたもの。法による富国強兵と君主権の確立が説かれている。ウィキペディア【韓非子】参照。
管仲隰朋從於桓公而伐孤竹。春往冬反。迷惑失道。管仲曰、老馬之智可用也。乃放老馬而隨之、遂得道。
かんちゅうしゅうほう桓公かんこうしたがいてちくつ。はるきてふゆかえる。迷惑めいわくしてみちうしなう。かんちゅういわく、ろうもちきなり、と。すなわろうはなちてこれしたがい、ついみちたり。
  • 管仲 … 前725?~前645。せいの宰相。管は姓。名は夷吾いご、仲はあざな。『管子』の著者。ウィキペディア【管仲】参照。
  • 隰朋 … ?~前645。春秋時代、斉の大夫。ウィキペディア【隰朋】(中文)参照。
  • 桓公 … 斉の君主。在位前685~前643。名は小白。管仲を宰相に抜擢し、春秋最初の覇者となった。ウィキペディア【桓公 (斉)】参照。
  • 孤竹 … 国名。ウィキペディア【孤竹国】参照。
  • 迷惑 … 道に迷う。
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論語の名言名句