羹に懲りて膾を吹く
羹に懲りて膾を吹く
- 出典:『楚辞』九章・惜誦(ウィキソース「楚辭/九章」参照)
- 解釈:前の失敗に懲りて、必要以上に用心深くなることの喩え。熱い吸い物にこりて、冷たいなますまで吹いて食べることから。
- 楚辞 … 戦国時代末、楚の国の屈原および、その弟子や後人の辞を集めた歌謡集。初めに前漢の劉向が『楚辞』(十六巻)を編纂し、さらに後漢の王逸が注釈を施し、自作の「九思」を加えて『楚辞章句』(十七巻)を編纂した。形式の特色の一つとして句の中に「兮」という字が用いられており、これは語調を整えるための助辞である。ウィキペディア【楚辞】参照。
懲於羹而吹虀兮 何不變此志也
羹に懲りて虀を吹く 何ぞ此の志を変えざるや
- 羹 … 魚・鳥の肉や野菜を入れた熱い吸い物。
- 虀 … 膾に同じ。魚介類を生のまま細く切り、酢にひたした料理。

見出し句は類書中最大の981項目あります(うち空見出し222項目を含む)。意味・原文・書き下し文・語釈付き。巻末に人名一覧・見出し句索引も収録しました。

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