利を見ては義を思い、危うきを見ては命を授く
利を見ては義を思い、危うきを見ては命を授く
- 出典:『論語』憲問第十四13(ウィキソース「論語/憲問第十四」参照)
- 解釈:利益を目の当たりにして、それが正しいかどうかを考え、国家の危急存亡に際しては、一命を捧げる覚悟を持つ。子路が成人(完成された人物)について尋ねたときの、孔子の言葉。
- 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子路問成人。子曰、若臧武仲之知、公綽之不欲、卞莊子之勇、冉求之藝、文之以禮樂、亦可以爲成人矣。曰、今之成人者、何必然。見利思義、見危授命、久要不忘平生之言、亦可以爲成人矣。
子路、成人を問う。子曰く、臧武仲の知、公綽の不欲、卞荘子の勇、冉求の芸の若き、之を文るに礼楽を以てせば、亦た以て成人と為す可し。曰く、今の成人なる者は何ぞ必ずしも然らん。利を見ては義を思い、危うきを見ては命を授け、久要に平生の言を忘れざれば、亦た以て成人と為す可し。
- 詳しい注釈と現代語訳については「憲問第十四13」参照。
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