終わりを慎み遠きを追えば、民の徳厚きに帰せん
- 出典:『論語』学而第一9(ウィキソース「論語/學而第一」参照)
- 解釈:(上に立つ者が)父母の葬式を心を込めて丁重に執り行い、また遠い先祖の祭祀を心を込めて行えば、人民の気風も自然に感化されて人情も厚くなっていくだろう。曾子の言葉。
- 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
曾子曰、愼終追遠、民德歸厚矣。
曾子曰く、終わりを慎み遠きを追えば、民の徳厚きに帰せん。
- 曾子 … 姓は曾、名は参、字は子輿。魯の人。孔子より四十六歳年少の門人。『孝経』を著した。ウィキペディア【曾子】参照。
- 終 … 人生の終わりである葬式を指す。
- 慎 … 心を込めて葬式を丁重に執り行うこと。
- 遠 … 遠い先祖。
- 追 … 遠い先祖を追慕し、心を込めてその祭祀を行うこと。
- 徳 … 気風。
- 厚 … 重厚。人情が厚くなること。
- 帰 … 自然に~になる。
- 詳しい注釈と現代語訳については「学而第一9」参照。
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