『論語名句辞典』を出版しました。見出し句は類書中最大の981項目あります(うち
空見出し222項目を含む)。意味・原文・書き下し文・語釈付き。巻末に人名一覧・見出し句索引も収録しました。
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昔者吾が友、嘗て斯に従事せり
- 出典:『論語』泰伯第八5(ウィキソース「論語/泰伯第八」参照)
- 解釈:昔、私の友人がそういう生き方を実践していた。曾子が亡くなった友人顔回の人柄を懐かしんだ言葉。「斯」とは、才能があるのに才能のない人にまで物を尋ね、学識豊かなのに学識の乏しい人にまで意見を求め、才能があってもまるでないように、学識が充実しているのにまるで空虚なように、人から理不尽なことをしかけられても仕返しをしたりなどしない、という生き方。
- 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
曾子曰、以能問於不能、以多問於寡、有若無、實若虚、犯而不校。昔者吾友、嘗從事於斯矣。
曾子曰く、能を以て不能に問い、多きを以て寡なきに問い、有れども無きが若く、実つれども虚しきが若く、犯さるるも校せず。昔者吾が友、嘗て斯に従事せり。
- 詳しい注釈と現代語訳については「泰伯第八5」参照。
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